「老人室」として最適な場所はやわらかな陽当たる『西』
おじいちゃん、おばあちゃんはいつまでも元気で長生きしてもらいたいものです。その為に「老人室」として最適な場所とはどこなのでしょうか?
「南向きの日当たりの良い場所」と答えが返ってきそうですが、はたしてそれは正解なのでしょうか?
例えば、真夏の午後、枯れかかったお花に水をかけると枯れてしまう事があります。これと同じ原理で、生命力の弱くなったお年寄りには、南からの陽射しは強すぎ、耐えられないのです。同じ太陽でも、朝日のような強い陽射しではなく、夕方になり、やわらかくなった大気を通して伝わる夕日の方がお年寄りには優しいということです。
お風呂の新湯はお年寄りには刺激が強すぎて適さない、という事と同じ理屈です。さらに、お年寄りは早寝早起きです。つまり夕方、温かい場所の方がよく眠れるという事になります。従って、やわらかな陽当たりと夕方、温かい場所『西』が適すことになります。
ただし、真夏の西陽は強烈です。この対策として落葉樹を植えたり、すだれなどをして調節してあげる工夫が必要です。